通関士試験を構成している科目たちの特徴とは

通関士試験を受けてみようかと思ったら、通関士のテキストや参考書を入手して勉強していかないといけません。
ところで通関士試験はどのような問題が出されるのでしょうか。

通関士試験は、実際の通関士の業務をやるときに不可欠な知識がすべて試される試験です。
通関士試験では、主として3種類の科目があると思ってください……3科目とも、 通関士の業務の大きな柱となっています。

通関士試験に各科目の概要を説明すると、こうなります。

1. 通関業法
通関業・それから通関士の概要や、その法的な根拠等を述べている法律があります。
それについてどれくらいの理解をしているかを試されます。
同じ規定から繰り返し出題される傾向があるといわれてきました。

2. 関税法、関税定率法その他関税に関する法律および外国為替および外国貿易法
特例を定めた法律や関税に関連する法律、関税や輸出入に関する定義や規定……等の中から 貿易に関係のある部分が抜粋されて出題されます。
この中でいちばん出題されやすいのは関税法であり、その次は関税定率法であるといわれてきました。

3. 通関書類の作成要領その他通関手続きの実務
輸入申告書・輸出申告書をきちんと作成する能力があるかどうかを試す科目ですね。
実務能力を調べるということもあって、選択方式の出題のほかに計算式の問題まで加わります。

通関士試験では、出題方式に幅があるという特徴があります。
国家資格試験もさまざまで、マークシート方式の(つまり、選択方式の)出題しかされないタイプもあるそうですが、 通関士試験ではそれはあてはまりません。

もちろん、選択方式の問題もあるため、知識を暗記する作業も入ってくるのですが、 関税の計算等がかかわってくる仕事ですから、計算問題もやらないといけません。
それから、記述式の問題もあります。ただ語句を質問されるタイプの問題だけだったらまだ楽なのですが (それでも、法律の条文等を正確に丸暗記してこないと正確に書けません)、 書類を実際に作成するという問題があるため、けっこうな難易度となっています。

ここまで読んで、「通関士試験は難易度がひたすら高そうだからやめよう……」なんて絶望的になった人も いるかもしれませんが、あきらめる必要もありません。勉強方法しだいで (完全な独学は困難だとしても、通学や通信講座をうまく取り入れる等の方法で)合格のチャンスは増えるのです。